【F-ONE大手町ビル店 川本blog】

「ニコイチ、ニコイチ」

若草色のセキセイインコ ( 空豆 ) が、寸言めいたコトバを繰り返している。

陰ながら応援していた、なすの不在でのっぴきらない芸人なかにしたちの朗報は、なすなかにしの暁鍾。

「ニコイチ」

今回はそんな感じのお生地です。

たんぱく質の多寡が食品をえらぶ基準のひとつとなったように、こと服地においては、ストレッチ素材が侵食していく昨今ですが、ご紹介するのはモヘア混。

やっぱり春夏には欠かせません。

太陽光に反射し、煌めくあなたはアイス・ヤーン。

あっ、それ551のアイスやん。

ミルク味は牛さんですが、キッド・モヘアは子山羊さん。

モヘアの繊維はウールとくらべて、表面にスケール ( うろこみたいなやつ ) はなく、シシガシラ脇田のようにつるつるなため、個性的な反射光をはなち、また、太くてハリがあります。

みんな大好きスーパー表示でたとえると…

ゼロ。スーパー10’sにも届かぬ繊度です。

そんなモヘアが加わることで、軽やかさの中にも鋭利なハリツヤが生まれてきます。

吉住のネタみたいに。。。

太陽光に反射する表情はとても格好いいです。

が逆に、雨にあたりすぎると、ウールとモヘアがおのおの自由に動くことでただれやすくなりますので、個人的には梅雨入りまえにいちど着納めします。

雨天曇天とモヘアはミスマッチ。

太陽光とモヘアは「ニコイチ」なのですよ…

ザコシとテンガロンハットのように。。。

( すぐ脱ぐけど )

道々へのはじまり。

お花を生ける花器のように、お天気にもこだわりながら、モヘア混をお楽しみ下さい。

それではまた。

★

じつはこんなのもあります。

モヘア混、、、ストレッチ。。。

さすがカノニコです。

それにしてもストレッチさんって…

なんだか擬態した昆虫のようでおもしろいですね。

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大還暦までまだ80年くらいあるなと、

相変わらずマイペースなわたしの、超然的な思考に対する神の御わざでしょうか。。。

タイトルにつられて観はじめたのは、35歳と短命だったヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトを、嫉妬狂いした音楽家の視点でえがいた映画「アマデウス」

天才とそうではない者とのあわい…

衣裳もステキです。

♩

↑ モーツァルトをイメージした生地耳の音符たち

♩

ご紹介するのはもちろんアマデウス365。

ドーメル社が取り扱う中では、ネーミングのとおり通年使いが対象となるシリーズ。

「フランス生まれ、英国育ち」

なんて表現がぴったりの華やかなつや感と、ハリ・コシをあわせ持つ生地となります。

♩

♩

つとにロロ・ピアーナやゼニアとも比較されがちですが、優劣はつけられないですね。

なんせ、すべて「優」ですから。

諭吉・一葉・英世さんの好きな順なら簡単なんですけど。

( もうすぐ変わりますよね )

♩

♩

「神に愛された者」

の没後51年に創業したドーメル社。

「アマデウス」を観たあとに見る「アマデウス365」には、すこやかな脈略が生まれ、交霊でもしているかのように、軽やかな倍音の「語り」を感じられます。

アマ・ロロ・ゼニアが欲しい順になってきましたか。

わたしはなってきましたよ。

まあ、アマ・ゼニ・ロロピーでもいいんですけど、リズムがいまいちだとモーツァルトに叱られそうなので…

♩

♩

月に一度くらいしか着なくなったんだけど、一着は必要だし…

それならいい生地で大切に、、、

そんなあなたにもおすすめです。

その際は、兼用にて慶事などでもぜひ。

♩

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「雪解け」

と題した人間アートのように鼻水が流れつづける、かふんショー2024が開幕。

( ことぉしもぉはぁじまっちゃいまぁしたぁよ… )

早々にQOLはこうべを垂れはじめ、カタルシスをあじわいたい…

とすがる思いで観たのは、サウナのごとく無心になれる映画、「マッドマックス フューリーロード」

( テンポがいいのよー )

お供にはコアラのマーチをどうぞ。。。

march、3月です。

そろそろ春物の軽やかな生地で作りたいな、、、

なんて方におすすめするのはウール・トロピカルですが、コチラはちょっとちがう。

4プライトロピカル…

ポーラーやフレスコと同じく、強撚糸使いの多孔組織ですが、呼称がちょいとあじけないので、わたしは勝手にこう呼んでおります。

「トロピカル界のアウトサイダー」

調弦済みの、太い糸で織る重い生地。熊缶のような耐久性は、「ビック・ヒデ」を補助役につけておこなう筋トレ時のように、安心感 〜 QOLの向上へと導いてくれます。

で、いったいどんな方が仕立てるのか？

と申しますと、つやつやで華やかな生地は飽きたんだけど、なんかありますかー、

みたいな方とか。

( 光沢があるしなやかな生地はやはり好まれやすいですからね… )

また、常連様のなかで、300えんの小さなエコバックにクロムハーツのゴツいチャームをぶら下げて、創作シグネチャーアイテム的に楽しんでいる方がいらっしゃいますが、そのような、傍流へ進む方に好まれやすい心象です。

わたしは大好きですよ…

敬して遠ざけたくなるようなセンスの方。。。

私物のスーツとしても、7年前に同じような生地で仕立てましたが、

あぁ、傍流生地はこんな感じか…生き残るタイプだなっと、まぁ丈夫丈夫。

って書きながら、後輩がはいていたトリッカーズを思い出しましたよ。

（ あじがぜんぜん出なくて泣いてましたね )

マットな表情とドライな性格で、たんたんと性格俳優を演じながら、気づけば欠かせない存在となるタイプ。

ですから、サイジングはタイトに攻めすぎない方が、長持ちしますし、生地の個性もいきてきます。

桜梅桃李ということですね。

年末よりもデッドラインとなる年度末。

ご準備はお早めに。。。

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スポーツの力は偉大だねぇ…

と、映画「インビクタス/負けざる者たち」の余韻に浸っていると、思考が転調する。

「4年に一度のうるう日はやっぱりお肉だな」

透徹した論理にまいしんする脳内では、「ヤキニク or ステーキ」っと、紅梅や白梅のように、えも言われぬ景色が彩っております。

↑ カノニコのサン・クロス

「こっちが表だよねぇ？」

と、20年来のお客M様。

「えぇ、そうですよ。カッコいいでしょう」

と、わたし。

「おっ、これもいいじゃん。ホントは全色作りたいのになー」

と、含意であそびだすM様。

「ホント、どれもステキですよねー」

と、含意にのっかるわたし。

「でも裏表逆には出来ないっしょ、、、残念だなぁ」

と、定石を踏むM様。

「お作り出来ますよ」

と、同じく定石を踏むわたし。

M 「えっ…ヤられた」

わ 「えへへ…」

↑ メイン柄は綾織の変化組織、ヘリンボーン・ストライプ。

裏表がない人はステキですが、今回は二面性たっぷりの魅力的なお生地。。。

表と裏、ことなる配色ながら、中庸な表情にココロをつかまれ導かれていくその品性は、まるで、外見内面を磨き続けていると語る橋本環奈の様。

↑ 四つ綾 (3/1の綾) で一巡りするデニムとも表情が似てますね。

また、表面をじーっと眺めていると、軽やかに姿を変える玉虫色がタン♩…タン♩と色音符のごとく生み出されてきます…

共感覚でしょうか…カ♩・ラ♩・フ♩・ル♩なそのリズムは4/4拍子。

タン♩・タン♩・タン♩・タン♩

タン♩・タン♩・タン♩・タン♩

と、ココロの箱庭を響かせ、大動脈を心地よくマーチングしているようですよ。

せっかくですから、裏地を選ぶ感覚で、生地の裏面をチョイスするのも面白いですね。

タン♩・タン♩・タン♩・タン♩

タン♩・タン♩・タン♩・タン♩

もちろん、その際は半裏などにして二面性を存分に楽しみましょー。

タン♩・タン♩・タン♩・タン♩

タン♩・タン♩・タン♩・タン♩

あー、牛タンもいいなぁ。。。

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図らずもの出逢いは先月のこと。

「コン、コン、コン…開けてください」

スラムダンク第27話の安西先生を想わせる、ノックの主はりくろーおじさんだった。

ま、まさか創業者、西村陸郎の名前だったとは…

懐かしくも20年ぶりの邂逅を感じさせず、舌の上によみがえるアノ食感と躍動感。

「また、また食べたいです…」

と、三井寿ばりに膝から崩れ落ちる休日の昼日中。。。

( とーきょーにお店ないのよー )

↑ 皇帝ペンギンのように身を寄せ合って春を待つ、SSシーズンの生地ブックたち。

最近は、「ゴッドファーザー」の三部作、「アンタッチャブル」、「ブラック・レイン」と観たのはどれも、生殺与奪のニンゲンが棲む、物騒な映画ばかり。

( 倫理観はいずこへ〜 )

5作品・全13時間…同じ時を過ごせば、朱に交わって赤くもなり、もし今、さしむかいの相手が上着の内ポケットに手でもつっこんだ日にゃぁ、目を皿にしながら凶器だろうとのけぞって、そのまますってんころりん脊椎圧迫骨折の重症イテテテ。

となるまえにオシゴトします。。。

( ことしも雪積もりそうですねー )

ここ数年、時代の寵児と持てはやし、店内は気付けばダブルのベストだらけ。

襟の有無やらフロントの仕様など、違いも有り、格好いいのだけれど…何だか古参のアイテム感を拭えない (…主観ですよ )。ウムウム、これは止揚を試みる良い機会…とのことで定点観測がてらサッとご紹介。

↑ ダブルの襟なしベスト

英国生地ながら、襟なしの仕様で柔らかさをプラス。

◯生地さんとのエンパシー…「十人並みの表情だな」と辛口。

↑ ダブルの襟付きベスト

インパクトのあるストライプ生地と相性抜群の襟付き。

◯生地さんとのエンパシー…「おしゃれだね」との小並感。

↑ダブルの襟付きベスト

重厚感を感じる生地には、襟付き + 遊び心を。

◯生地さんとのエンパシー…「卓抜なセンス！！」とご満悦。

↑ ダブルの襟なしベスト

ファッション性の高めのブラウンカラー。フロントはスクエアカット。

◯生地さんとのエンパシー…「数奇な運命だ…」となにやら意味深。

↑ ダブルの襟付きベスト

フォーマル感漂うチャコールグレー。悩ましくも襟付き。

◯生地さんとのエンパシー…「解っていらっしゃる」とお色とも通ずるかしこまったお言葉。

ベストの装いは、パンツベルトを使用するばあい、境目からバックルが覗くことでノイズとならない丈が望ましく、視線が上半身から下半身へ、生地の表面をすぅーっと、、、指通りの良いロングヘアーのように流れる方が美しい。

そのため、シングルでもダブルでも、ベストはオーダーで仕立てるのがベストであり、春物を楽しむなら、今から準備しておくのが、タイミングとしてもベストでしょう。

っと、ポイントはとてもシンプル…

シンプル・イズ・ベストです。

( ボケてませんよ… )

つらつらと書きましたが、華やかな装いとなるベスト。

普段着ない方でも、結婚式へ参列する時などに、花を添える一着として仕立ててみて下さいね。

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なぜだか暖房のタイマーが作動しなかったとある日の朝方。

凍てつく寒さでおおわれた室内は闇夜のつぶて。

と、フトンからも出れず、からだは身震いしながら硬直する始末。

おやおやこれはこれは…容器のなかで水と分離・沈殿した片栗粉のようだなぁ…と自嘲した吹き出しも、アウェイ感へと変化してのしかかり、舞台はまるで、氷の皇帝ヒョードルを待つリング上のようですよ。

ヒョードル VS わたし…

ファイッ！！

↑ テーラード要素たっぷりのコム デ ギャルソン・オム プリュスコレクションが素敵でしたので、安直ながらモノクロームで表現。きっと色褪せることはないでしょう。。。

仕立て屋さんの春は早い。

へいしゃも例に漏れず、春夏素材がぞくぞくと、促成栽培にて収穫・出荷された食材たちのごとく入荷しております。

との事で、先ずはクローゼットの中身を確認しようと、チェックをしていたら出てきた一着。

↑ 生地はゼニア・トロフェオ

あーやっぱりいいなぁ…なめらかでひんもあって、人生にもツヤが出るよなぁ…

ひつじさん品評会の優勝トロフィーが名前の由来なのもうなずけるなぁ…

と、晩冬をまたぎ、時空を超えて、初めて手に取ったときのようにご満悦。。。

続いて、どれどれ裏側は…

うんうん、そうそう、ここは擦りきれてつぎはぎをして…この裏地の表情もいいよなぁ…

と、首振り人形のようにくりかえしタテに振るわたし。

10年前なら、「ナニコレ、格好ワルい、2軍落ちだな、雨の日用にしよう…」などと思っていたでしょうが、今はちがう。

補修跡は…

お洋服を慈しむキモチの表出。

愛着心を育む一要素であり、再創出の美。

傷ではなく「味」としての楽しむ器量を映し出す水鏡。

パクチーやブルーチーズ、おさかなの肝だって…あのクセ、親しみづらさこそ「味」の醍醐味。

などと、いつもの調子で君子豹変。。。

お洋服には流行りがあり、変化も激しいですが、わたしの趣味嗜好もそのようですね。

このオシゴト、退屈な時もありますが、飽きないことにも頷けます。

と、また首をくりかえしタテに振るわたし。

↑  同じ裏地じゃなくてもいいよね…と、色はお任せしてつぎはぎしたベスト。

はてさて…

他に裏地がやぶれそうな上衣はないかなぁと、つぎはぎの表情を気に入り、新しく「味」を付けたくなったご様子。無いなぁ、ないのなら…と、学生のころ、デニムにダメージを付けようと浴室でタワシを持ち、ごしごしとこすっていた時の情景が浮かび上がる。その手があったか…あー、ダメよダメダメ( なつかしい )、それじゃあ広義のしょうがい罪だと言い聞かせ、今度は首をくりかえしくりかえしヨコに振るのでした。

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【F-ONE大手町ビル店 川本blog】

読みかけの本も年をまたぎ、美酒佳肴を前にほほえむ2024年の始まり。

今年も、しなやかに、すこやかに、のびやかに。

↑ 3種のカノニコを後ほどご紹介。在庫は現品のみ。

アキ・カウリスマキ監督作の「枯れ葉」が食前酒の役となり、映画欲が増進し、堪能する日がな一日…の3作目。

冒頭でココロをつかまれた、クエンティン・タランティーノ監督作「ジャンゴ 繋がれざる者」

（ビヨ〜ンとおどる歯のオブジェが◎）

舞台は南北戦争直前のアメリカ南部・テキサス、「マカロニ・ウェスタン」の要素も取り入れたアメリカ西部劇。（おおもとは黒澤明監督作「用心棒」など）

衣裳には、乗馬服仕様のシングル4つボタンに、インバーテッドプリーツ入りロングジャケット、3連の雨よけ、デザイナーが「青衣の少年」の油絵に触発されたという、放牧地では格好良すぎるロイヤルブルーのお洋服…と、綯交ぜながらも興が乗ってきます。

又、この作品は、ほふく茎からなるイチゴのように、「用心棒」の翻案、そのオマージュも量産されている中、更にパロディなども加えて実った傑作。

お洋服と同じく、西部劇の膨大な地下茎 には驚きです。

なんだか、アタマを使いすぎて乳酸がたまってきましたよ。。。

↑ 【カノニコ・ペレニアル super110’s】

3シーズン向けの定番シリーズ。

紡績から生地までの一貫生産からなる安定性は、仕上がり時の商品を検品する度に実感します。

◯淀川長治なら、原毛が細くて貧弱だとおっしゃるでしょうか…「スパゲッティ・ウェスタン」のように。。。

↑ 【カノニコ・ボーソレイユ】

強いハリとコシ・重厚感に溢れた生地。

ソラーロの独特な玉虫効果と、絶妙なヘリンボンが醸しだす光沢感が素晴らしい。

デビューから少し経ちますが、進化を続ける21マイクロンシリーズ。

◯淀川長治の、相好を崩す情景が脳裏に浮かびます…呼び変えて「マカロニ・ウェスタン」となった時のように。。。

↑ 【カノニコ・スペルビオ】

こちらも21マイクロンシリーズ。

タイムレスエレガンスとも呼ばれるほどシワに強く、英国生地のオマージュ的存在。

◯淀川長治は、好物のステーキを召し上がりながら破顔一笑…「ステーキ・ウェスタン」はさすがに無いですよ。。。

イタリア素材の多くは、オーストラリアやニュージーランド産のメリノ種羊を使うことが多いですが、「21マイクロンシリーズ」では、南アメリカ産を使う拘り用。

アメリカ南部と南アメリカ…

「繋がれざる者」とつながったと言いたいところでしたが、ニアピンでしたね。。。

（辰がキメイラにでも化けてイタズラしているようです…)

タランティーノ作品の展開は、万華鏡のようにくるくると心地のよい変化が続きます。

史実が来てユーモアが来て寄り道が来てマニアックさが来て既視感が来て、

っと、、、発露したことばをセンテンス長めの重文で表現してみました。

これ以上書くと、牛に赤い布状態となりそうなのでおしまいにします。

それでは…

さよなら、さよなら、さよなら。。。

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お洋服用品の寄る辺たるお取引先へ伺った帰りの道すがら、すこし遠回りをして、万世橋近くの老舗お蕎麦屋さんへ立ち寄ってみる。

おっさんひとり、ランチでいただくには…とのキモチを持ち重るように暖簾をとおくしていた場所ながら、年の瀬に抱きついてくぐりたくなったわたし。

↑ ゼニア・エレクタ…1929年に発表された長い歴史とラテン語で「秀逸」の意味をもつロングセラーシリーズ。

（今回は江戸前そば御三家をすり替えまして、世界三大ミルの中のゼニアを三種ご紹介。）

っと、店先に着いた。

あらあらこれはタイムリープ。。。

との表現がしっくりの、絵になるお店の余白には、画賛のようにたくさんのヒト、ヒト、ヒトが列をなしている。

↑ ゼニア・ループ

生産途中で発生する余剰な最高級原毛を集め、世界的循環型社会を意識して生み出されたシリーズ。

墨守と進取の煙幕におおわれた風情を、ぜひぜひ五感で楽しみたいと感応し、列にくわわり賛となる…

が、残念ながらオシゴト中である。。。

時々刻々。後ろ髪をひかれながら、賛からおっさんへと逆戻り。

靖国通りへ歩み出ると、弊社と同じあお色の看板、ゆで太郎が甘言めいたヒカリを放ち、おいでおいでと手招きをしている。。。

た…たべたい…

っと、いつの間にやら胃袋を満たしたいおそば難民へとすり替わる。

くだんのキモチはどこへやら。。。

↑ ゼニア・ジャージー

世界屈指の高級ジャージーメーカーでありますドンディ社を傘下に、天然繊維を使用したエレガントなジャージーを編み出すシリーズ。

手に入らないと欲しくなる。

欲しいキモチに眼が曇る。

なーんて、お洋服好きのほろにがい経験と今とを重ね合わせ、似ているなーとおもしろがりながら、ゼニアの生地耳と同じあか色のちかてつせんへと向かうのでした。

笑門来福

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