【F-ONE大手町ビル店 川本blog】

キュルキュルキュルっと10秒ほど動作を巻き戻すように、間違って洗濯槽に捨てた紙くずを取り出し、ごみ箱へ捨て直す。あらっ…既視感？

映画「愛と哀しみの果て」に没入しながら、同じ洋服とは思えない美しさに感嘆する。あららっ…未視感？

「さて…」

接続詞が吹き出しとなり、もくもくと天気を予兆する笠雲のように、頭上に浮かび始めています。

さて、そろそろリネンの出番ですね。

例年とは異なり続ける気候と、やがて訪れる梅雨空。

そろそろリネン素材はいかがでしょうか。

とは申しましてもウールと混紡のため、初めての方でも試しやすく、また、着用シワは控えめで水にも強く、耐久性もあり…と優れた素材なのでございます。

↑「弊社のリネン！」…と、まるで標語のように、仕上がった表情はカチッとしています。。。

キュルキュルキュルっと10秒ほど動作を巻き戻すように、映画「愛と哀しみの果て」を観直す。おやっ…共時性？

衣装デザイナー、ミレーナ・カノネロのリネンが素敵すぎて、格好良くて、何度も何度もキュルキュルしてしまいます。お色は同じトーンで、くしゃくしゃでどろどろだったりもするのに…だからこその表情が堪りません。

サンプルのグレーも格好良いのですが、映画に出てくるエクリュベージュ？〜ダークブラウンも最高なので、ぜひご参考にしてみて下さい。

まあ、感化しますよね…だって格好良いもの。。。

↑お色違いのベージュでございます。品切れたらごめんなさい。

しばらくはミレーナ・カノネロ作品の旅となりそうです。

聖地巡礼のように。。。

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今日は予定していた「RRR」を、なんて思いながらスマフォでチェックしてみたら上映時間が変更していた。

「ったく、どーなってるんだよーーー」

からの、久しぶりに観た「ラ・ラ・ランド」。

マジックアワーに白と黒のコンビ靴がこだまするタップダンス。

うん、最高。。。

今回の生地は、裏地を先に決めてからどれにしようかな(裏地は後ほど)…なんて珍しく画策しながら選んでみました。

一見、ひとしなみのベタ無地ブラウン生地ながら、モヘア混だったり複数の色糸で構成されていたりと、まるでタップダンスの余韻のように表情に奥行きを感じます。

うんうん、いいねいいね。

ライアン・ゴズリングのスーツもマジックアワーの光線もこんな色彩だったよ。

さて、そんな裏地は前々回にもご紹介し、吊り革や顔の輪郭のようにも見える…なんて言っていた例のもの。仕上がってみてからの表情は「えっ、ベルサーチェ？」からの「ぬらりひょん…ぬらりひょん？…ぬらりひょん」。。。

この裏地に惹かれ選んだ理由は、百面相のように表情が豊かなところが100分の95パーセントくらい。そして残りの5パーセントは、小さな世界で均質化していた自身へのアンチテーゼ。

ステートメントファッション的な感じ。

惜しむらくは袖裏。指示違いで同じ裏地にならず。

「まあ、そーゆー事もあるさ」なんて思いながらダメージは大きめ。

しばらくは常住坐臥、袖裏が脳裏に浮かび出てきそうです。

ぬらりひょんのように。。。

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「ええーーー、またハナミズーーー」

デビュー間もない「カフンショウ」を、どうにかこうにか笑いに変えて乗り切ろうと、嘉門達夫を脳内で、エマージェンシーテープのように自動再生しながら、自らを励起しております…

「チャラリ〜〜〜鼻からギュウニュウ〜〜〜」

↑生地はラッシャーミルズ。ブルーグレーは定番ながらやはり人気のあるお色です。

(生地在庫無し)

春らしい気候になってくると恋しくなるウールトロピカル。

鋭利でなまめかしい光沢にうっとりするモヘア。

ザラッとした手触りと、反発力をギュッギュッと確認しながら、ある種の不可逆性を飛び越えた気持ちになるポーラー(フレスコ)。

まるでフレンチブルドッグのような表情がクセになり、愛おしくなってくるリンネル(リネン)などなど。

↑生地はデルフィノ。ウール&モヘアの表情がたまりません。

(生地在庫無し)

コップに入り切らずにポロポロとこぼれ落ちる水のように、素敵な素材たちが店内(=脳内)に溢れ出ています。

「達夫は何処へやら…」です。

↑生地は国産ウール&リネン。シワ感が出づらく、保守的にリネンを楽しめます。

(生地在庫無し。他の色柄はございます。)

クローゼットの春物がユルユル、ピタピタだったあなた様はぜひ。

クローゼットの春物がテカテカ、ヨレヨレだったあなた様もぜひ。

入れ替えの、初めての、冒険の、定番の、気になるあの生地で春夏シーズンも仕立ててみて下さい。

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「さぶっっ」

なんて言葉がまだまだ常套句ランキングの上位に居座り続ける立春頃を目安に、少しずつ冬一色だった店内にも春色が侵食し始めております。

↑ 店内の一角。季節の変わり目を稚拙ながら板2枚で表現しております。。。

左側が春物、右側が冬物です。

そんな中、素敵な裏地が新たに加わりましたのでご紹介。

↑ 約40ページの中から抜粋しております。こちらは上から3色展開。掠れた線で表現された絵柄と差し色とのバランスが素敵です。

↑ こちらも気になります。繋がれた吊り革や顔の輪郭ように見えますが…想像力を掻き立てられます。

↑ ストレッチ裏地。ウレタン混紡などストレッチ素材との相性が良さそうですね。表記矢印の通りヨコに伸びますが、タテには伸びません。

↑ コインドット柄。芸術的な美しさと感じるのは草間彌生の影響でしょうか。

素材は全てポリエステル100%になります。

美しい発色や、吸放湿性に優れたキュプラ裏地に比べて目劣り感は否めませんが、耐久性を重要視する方にはご提案しております。

素敵な裏地たちが、徹頭徹尾キュプラ裏地を選んできた拘りを、度数の合わないメガネをかけた視界のようにグラグラと揺らせております。

愉楽。。。

もう暫く「さむっ」「さむそう」「さむかった〜」っと、さむいの三段活用を楽しみながら、お早めにクローゼットの春物チェックもしてみて下さい。

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【F-ONE大手町ビル店BLOG 川本】

コロコロコロ…

熱心に磨いていたサンプルボタンが、駄々をこねた小動物のように手指から飛び出し、脱兎のごとく転がっていく。。。

新年を迎え、心は春めき、冬生地でのお仕立ても黄昏どきながら、現前に構える本格的な冬の到来。

さてさて、何かと動き出しそうな今年は、少し早めにワクワクする一着を創造し、想像しながら仕立ててみましょうか。。。

↑待ちかねた小動物のようなサンプルボタンが、暖でもとるかのように、生地上の定位置へスタンバイOK。

お色は定番ミッドナイトブルー無地の様相ながら、ひとかどの表情に思わず二本の指がOからCへとスムーズにズーム。

いいですね。。。

先天的に備わっていたかのように、高雅で無地生地を凌駕したその相貌が、享楽的なお仕立て心を擽ります。

指はさらにCからLへ。

素敵ですね。。。

こちらがイリデッセント調の正体。

まるで、冬の夜空に眩さを放つ恒星…

デザインは、ダブル4つボタン下1つ掛けが、ボタン数の少なさ故にフォーマルな表情も感じられて合わせたくなります。

ボタンや裏地はどのようにいたしましょうか…

今年も洋服を謳歌する

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【F-ONE大手町ビル店 BLOG 川本】

ふと、額縁にでも入れて飾れば素敵だなぁと感じていたことを思い出す。

こちらは4年前に仕立てた私物のジャケット。

4年前…

脳裏に潜んでいた密使が様々な情景を送り込んでくるが一時的に冷凍保存する。

毎シーズン着用しておりましたので、経年変化によりからだに馴染んでいくサイジングは唯一無二のものへと昇華し心地よく感じます。

そんなジャケットを机上へ寝かせる。

写真を撮り、そして「見る」。

そこには当初の相貌からは切り離れた別世界が実在しているようだ。

再び密使が始動する。

キリコを連想する。

今回は受け入れてみる。

グラデーショングレーとグリーンのグレンチェック柄が、夜の海面に規則正しく並ぶ発光クラゲのように生彩を放つ。

胸ポケットは…フネですね。

ポケットチーフの不在が実在する茫洋としたその表情に手を加える。

運航を待っていたかのように喫水線から覗く船体が動き始める。。。

ポケットチーフがある時⤴︎⤴︎⤴︎

ポケットチーフがない時⤵︎⤵︎⤵︎

551のCMは今も放映しているのでしょうか。。。

ボタンは少し遊びすぎたバイカラー。

こちらでは船底を守る塗料のような下面が懐柔し損ねた密使の如く点在する。

件、情景を解凍してみるが特に何も残っていないようなので額縁から取り出すように手に取ったジャケットを「着る」。

「見る」虚構と「着る」現実。。。

肉まんが食べたくなってきた。

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【F-ONE大手町ビル店 blog】

こんにちは。

大手町ビル店の川本です。

2022年の寅年も残り…

なんて常套句はパンツハンガーにでも吊るしておきまして、本日は襟無しダブルベストの3ピーススーツをご紹介します。

↑もたもたしていたら生地が品切れてしまいました。

生地のお色はあたたかみを感じるブラウンベースに黒の綾目が交わることでより落ち着いた表情となり、まるで少しずつ秋の記憶を覆っていく冬の訪れのような情景が浮かんできます。

そんなジャケットのラペルには同じ暖色系ながら前衛的とも言えるフラワーホールが色彩界の石部金吉とでも言わんばかりに異彩を放っております。。。

いかがでしょうか。。。

今回のような仕様には黒のタートルネックなども相性が良くオススメですが、タイドアップも格好いいですね。

色糸をベージュなどの同系色にするともう少し合わせやすくなりますので、ぜひ装いの参考にしてみて下さい。

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