【F-ONE大手町ビル店 川本blog】
日一日と早まる薄暮のリズムに合わせて、秋冬物のチェックを始めると、ちらほらと出てくる、くたびれ顔のスーツたち。
(愛着があると中々手放せないものです…)
「どうする?GOする!」
CMのフレーズが、思考への問いとなって返ってくる。
バリトンか…
話を逸らしてみると、今度はテノール…いや、アルトのなかやまきんに君が、道案内をスルーされたカーナビのように、淡々と問いかけてくる。
新しく仕立てるのか仕立てないのかどっちなんっだいっ!パワー!ハッ!
秤は一方へ傾いている。
手放そう、そして新しく仕立てよう。。。

「おぉ、いいですね」
感動詞が、セカオワが住むタイトルのメロディーに合わせて踊り出す。
(セカオワ縛りでやってみます)
今回のポイントは衿。
衿巾はバランス良く、肩巾に対して自然に見えるように…
そんな、やんわりと統治していたルールよりも1.5センチくらい広めのこちらは9.5センチ巾。
これぞ、「モダンクラシック」の極致。

個人的には、エディスリマンのディオール・オムに魅了されて始まったテーラードジャケットの耽美的な衿巾も、5.5センチさんや8.0センチさんを経て、とうとう9.5センチさんまで来ましたか…と感慨深くなります。
もし、耽美的代表の衿巾による鼎談が行われた際は、そのどれもが最高だったよと手を繋ぎ合うことでしょう。
脳内では「Dragon Night」が流れております。

とは言いつつも、字面では伝わりづらい曖昧で繊細で不明瞭なスーツですが、仕立てた一着一着が点となり、点と点を繋いで、線となっていく過程は面白いですよ。
最後は「Habit」の、変顔カマキリポーズであらびきポークでも食べながら優しい人風に、もう少し言葉を紡ぎます。

くたびれ顔の5.5センチさんが隣で横たわっております。
ベランダから見える日没後の恒星に照らされながら、減法混色によって黒くなった空へと導かれるように、鬼籍へと入って…
あ、少々お待ち。
最後の儀式を忘れておりました。
ボタンは再利用出来ますので、取り外しておきましょう。
多分、その方がいいでしょう。
きっと、その方がいいでしょう。
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